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「骨伝導イヤホン、実は在宅でこそ光る」 (Aftershokz Air レビュー)

こんにちは。

今日は、骨伝導イヤホン(Aftershokz Air) の紹介をしたいと思います。

なお、いつもの記事の場合は商品の特徴等を紹介していますが、

今回は、骨伝導イヤホンというジャンルそのものへのレビューです。

 

 

 

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Aftershokz Air

 

  

 骨伝導イヤホンとは? 

通常のイヤホンは、外耳や中耳にある鼓膜を経て内耳を震わせ、脳へ音を届けています。しかし、骨伝導イヤホンでは、外耳や中耳を通さない「骨伝導」を利用して音を届ける仕組み。

「骨伝導」とは、頭蓋骨の振動を通して内耳を直接震わせ、脳へ音を届けています。イヤホンの振動部分をこめかみ付近に装着して使用するのが一般的です。

ビックカメラ.com の特集記事から引用

 

耳を手で抑えて、自分の声を発したときにも自分の声が聞こえると思いますが、これが骨伝導です。

製品によって、どの部分の骨を震わせるのかは異なりますが、画像などを観るかぎり、もみあげあたりを振動させるタイプが多いように見えます。 

 

私も今回の記事の作成のために調べて初めて知ったのですが、骨伝導技術の商用利用は10年以上前からされていたようです。

wired.jpjお

 

上記は2004年の記事ですが、この時点ではすでに骨伝導の特性を利用した音楽再生・通話に用いた製品の開発はすでに行われています*1

 

個人的な購入動機

骨伝導イヤホン自体は、2年以上前に日本で発売されてから気にはなっていました。

新しいものは好きな方ですが、特にこういう新しい技術を使って新しいスタンダードを作ろうとする製品は、とっても気になりますよね。

 

その時は、通勤中に聞くことが多いという理由からカナル型*2を選びました。骨伝導イヤホンは音漏れが大きく、屋外、特に通勤電車のように人ととの距離が近い場合には使用が難しい*3からです。

 

最近通勤することがなくなったので、もしかすると今の生活様式に合うんじゃないかと思って、買ってみました。

 

1ヶ月間使用してみた感想

ある程度使わないと良さが見えてこないと思ったので、意識しながら使ってみたところ、骨伝導イヤホンの良さがじわじわと見えてきました。

結果、今は「音楽や軽めの動画を楽しむ」ときにはほぼ骨伝導イヤホンを使うくらい生活に馴染んでいます。

 

具体的なおすすめポイントをこれからお伝えしていこうと思うのですが、その前にまず私の住環境の前提だけ書いておきたいと思います。

この前提が、骨伝導イヤホンが合うかどうかのポイントになると思います。

1. ほぼ宅内での利用

骨伝導イヤホンのメインターゲットは、主に屋外スポーツを嗜む方向けと思われます。

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公式HPからのキャプチャ

ただ、私の場合には主に宅内で利用していることが多いので、そこがメーカーの意図と大きく異なります。

また、最近はリモートワークが中心となり、通勤電車に乗ることも無いため、そこも留意すべきところですね。

 

2. 同居人がいる

骨伝導イヤホンを買うかどうかの大きなポイントです。

骨伝導ならではの音質の良さ・・・とかは特に無いため、もし独り身で家の中で使うことを考えるのであればスピーカーでいいと思いますし、逆に宅外で使うことが多いのであれば普通にイヤホンのほうがいいと個人的には思います。

 

3. 使用目的は、主に音楽と軽いyoutubeなどの動画を楽しむため

あ、もちろん映画とかを見るときもありますが、音楽の使用目的が7割です。

 

 お気に入りポイント

さて、前置きが長くなりましたが、ここからは私が気に入っているポイントをお伝えしていこうと思います。

 

一言で表すと、

「ずっとつけていられる!!!」

というのが骨伝導イヤホンの素晴らしいところです。

 

これには2つの意味があります。

一つは、体への負担という意味で一日中つけていられるという意味。

もう一つは、同居人から何も言われないという意味です。

 

体への負担という意味では、結構冗談抜きで、一日中つけていられます。耳の中にものを入れているということに、どれだけ負担がかかっているかはみなさんも経験があると思います。

骨伝導の場合には、ほとんど疲れることがありません。これは予想はしていたものの、かなりの驚きでした。

 

同居人から何も言われないというのは、音楽を聞くタイミングと趣味についてですね。

妻と子供と一緒に生活をしていると、イヤホンで音楽を聞けるタイミングは非常に限られます。箇条書きにしてみます。

  • 妻と子供が熟睡している時

これだけです。特に子供がいると、家の中でイヤホンを使えるタイミングはほぼ無いんじゃないでしょうか*4

スピーカーを使うことができるタイミングであればそれでもいいのですが、音楽の趣味が違うとそうも行かないタイミングがあります*5

 

これらの問題が、骨伝導イヤホンを使用すると解決できました。

普通にイヤホンやスピーカーを使っている生活のときには、ほぼ音楽を聞けていませんでしたが、最近は音楽を聞く時間が明らかに増えました。

 

これは、店頭でちょっと視聴してみるだけでなく、つけて生活してみないとわからないと思いますが、通常聞く音(空気伝導)と骨伝導イヤホンの音は完全に両立するというのが、大きな意味を持ちます。

 

生活音と音楽を両立させられるというのが、骨伝導イヤホンというデバイスのこれまでにない部分だと思います。

まとめ

aftershokz.jp

 

Aftershokzの公式サイトには、家の中の生活と音楽を両立させるような要素がほとんど見られません。

おそらく、ほとんどの人が家で過ごす時間よりも外で過ごす時間のほうが長い生活を送っていたからだとおもいます。

もし、在宅の時間が最近長くなったという方がいたら、ぜひ試してみてください。

思っている以上の使い勝手で、もっと音楽を日常で聞ける時間が増えると思います。

 

 

 

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*1:とはいえ、音漏れの課題は大きかったようで、ほぼ一般的には広まらなかったと思いますが・・・。

*2:AirPodsProみたいな、耳栓のような形のタイプ)

*3:記事の中では細かく書きませんでしたが、出先でも音漏れしない程度の音量にすることで、このデメリットを打ち消すことは可能ですが、その代わりほとんど音楽が聞こえなくなります。音楽を楽しむためには、音漏れ覚悟で音を大きくするしかないと感じました

*4:子供が大きいか、神様のような妻がいない限り・・・

*5:妻は私が


Beatmani IIDX 21 SPADA - 405nm DPA AAA

こういう音楽を聞くのを嫌がります。