文房具会社の雄、ZEBRA。
ジェルボールペンのSARASA、シャーペンのデルガード、多色のシャーボ、油性マーカーのマッキー等、おそらく誰もが一度は耳にしたことのある文房具を各ジャンルに備えています。
個人的な印象ですが、パイロットや三菱鉛筆と違い、ギミックで攻める製品が多い印象です。
そのゼブラのホームページにひっそりと存在する、しまうまくんというキャラクターをご存知でしょうか?
私は最近まで知りませんでした。
では、ちょっとお目見えしてみましょう。
じゃん!これがしまうまくんです!
しまうまくんは
ちょっぴりのんびり屋さんでもぐらくんと友達なんだ。しまうまくんは地球とよく似た環境の小さな星に住んでいるよ。
大きさは手のひらと同じくらいで12センチ。冒険が大好きで、時々宇宙に出掛けてしまうしまうまくん。
しっぽのGペンは宇宙船を呼ぶためのアンテナにもなるんだよ。そんなしまうまくんも走るのはちょっぴり苦手。
なんでかって?それは足が短いからなんだ。こんなしまうまくんをよろしくね!
ゆるいですねー。
いやぁ、ほのぼのしてしまいます。
「なるほど、ゆるキャラを使って女子高生に商品訴求しようという狙いなんだな」
なんてことを考えて関連リンクを開いてみたのですが、そんなことはありませんでした。
可愛い顔してえげつない営業してくるゆるキャラが多い中、このゆるさ加減は好感を通り越して不気味ですらあります。
ただより高いものはない、緩さの裏に企みありというのは今作った格言です。
そういえば、店頭でしまうまくんを見たことがありません。こういうキャラって店頭で活躍したりするもんじゃないかと思いますが、このしまうまくんはそう言うお仕事はしていないようです。
本当に公式ホームページだけをなごませるために存在している、いや、この世に生まれでた命なのか...?
ちなみに、ほかの文具各社こういうキャラクターがいるのかと思い、ホームページを回ってみましたがそんなことはありませんでした。
ゼブラはこういう毛色が違うことをしたがる印象です。ゼブラだけに。
なお、ほかのページでも色々と販促をしていないか見て回ったのですが、全くそういう様子なく...グッズ販売すらない商売っ気のなさぶり。
※無料のスクリーンセーバーや壁紙は置いてありました。
いつも売り上げだワークライフバランスという名のコスト削減だ、と上司から言われて、すっかりそろばん勘定が頭に染み付いた世知辛さを感じてしまいます。
ホームページをめぐるなか、私の目にある記述がとまります。
ゼブラという会社の名前の由来について、こうありました。
縞馬(ZEBRA)は、アフリカの原野に棲息し、個々には外敵から身を守る武器すら持たぬ、非常に温和な動物です。そのために、いつも群生し、つねに一致協力して生活を守り続けています。
創業者石川徳松は、大正3年に、この縞馬(ZEBRA)のように、全社員が堅く団結し、文化の向上、発展にかかせない筆記
具の製造に邁進することを願って、縞馬(ZEBRA)を商標と定めました。
また、縞馬(ZEBRA)は、別の文字表記では「斑馬」と書き表すこともあります。この斑馬という文字は文と王との組み合わせからなり、文具界に身を置く会社にとってふさわしい文字であるとの認識にたって採用したともいわれています。さらに、商標の縞馬(ZEBRA)がうしろをむいているのは、温故知新(古きをたずねて、新しきを知る)を意味し、人の和の力と温故知新の精神がゼブラを支える2本の柱となっています。
(ZEBRA | ゼブラ株式会社 | 会社概要 より引用)
しまうまを変換すると斑馬と出ることはにわかに信じられませんでしたが、iPhoneの変換で出たので間違いなさそうです。
ゼブラの社名にこんなカッチョいい由来があったとは驚きです。事務の王様でキングジムという安直なネーミングとは大違いです。
もしかするとしまうまくんはZEBRAの精神を世に示すために生まれいでたのかもしれない、とか、そんなことを想像してしまう私。
そしてふと、ZEBRAのキャッチコピーを思い出すのでした。
なるほど!
お後がよろしいようで。
(強引な終わりとさせてください)