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Nebula Cosmos Laser レビュー「現時点で考えられる最高の家庭用プロジェクター」

こんにちは。

半年くらい前から気になっていた高性能プロジェクター、Nebula Cosmos Laserをついに思い切って購入しました。

Anker Nebula Cosmos Laser (レーザープロジェクター/フルHD Android TV 10.0対応 スマート プロジェクター 家庭用)【2400 ISO ルーメン / 最大150インチ投影 / オートフォーカス機能 / 20Wスピーカー / HDR10対応 / ホームシアター】

 

発売日から日数間も無く、それなりに値が張る商品でしたので、あまりレビューもありませんでしたので、同様に検討されている方のために記事にしてみました。

この記事が購入の一助になれば幸いです。

 

 

何を買ったのか?

今回購入に至ったのは、Ankerが2022年6月に日本でも発売を開始した最新型の据え置き型レーザープロジェクター、Nebula Cosmos Laserとなります。ホームページには4Kのほうが大々的に掲載されていますが、私はHDの方を購入しました。

www.ankerjapan.com

 

 

そもそもの購入の背景(我が家の状況)

ここら辺は各人違うかと思いますが、簡単に前提条件として購入の背景を記載します。

元々我が家では、TVはありますが、導入から結構な年数が経過し、さらにもう少し大きなテレビへの買い替えを検討していました。

一方、テレビの使用頻度がそこまで高くなく(平日だと1時間も起動しない)、にも関わらずリビングで結構な存在感を発揮してしまうことに、夫婦共にちょっとした不満がありました。

そんな中、小型のプロジェクターを購入して利用したところ、「気軽に大画面を実現できる」、「利用しないときはテレビほど存在感がない」、「配線がスッキリする」という利点から、プロジェクターをテレビ代わりに利用するという構想が湧き始めました。

小型プロジェクターでは、普段使いするには後述するような不満点があり、据え置き型でしっかりしたプロジェクターの購入を決めました。

ちなみに、利用していた小型プロジェクターはAnker Capsule Ⅱです。

脱線しますが、いいですよ、これも。値段以上の価値があります。夜に映画をしっぽりみたいという使い方だけであれば、これで十分です。

 

実現させたかったこと

日中にプロジェクターが投影する大画面で、テレビや映画を楽しむ

・テレビと同様に、起動時間少なく、低ストレスで使える

・日中に鮮明に視聴することができる

・大画面でゲームをすることができる(低遅延環境実現可能)

 

選ぶ上で前提としていた要件

上述の「実現させたかったこと」を実現する上で、意識していた要件がありました。

Android TV搭載

外部機器からのHDMI入力を前提としたプロジェクターもコスト面で優位なのですが、単体で利用できるというのは便利だ、というのはモバイルプロジェクターを利用して感じました。この要件を基準にするかは迷いましたし、購入後も正しかったのか判断つかないところです。

chromecast with google tvなどを活用した方が総合では安上がりになった可能性もありますが、一体型の方がストレスを感じることはないであろう、という感覚的なところが決め手となりました。

ちなみにこの要件でAndroid TV非搭載型を選んでいた場合には、EPSONのdreamioを選んでいたと思います。白い方はインテリアにも馴染むのでいい感じだなと思っていました。

 

有線のHDMI入力あり

この要件で照明一体型のプロジェクターが選択肢から消えました。ポップインアラジンシリーズなどもプロジェクターの存在感が消えるところが魅力的で、しばらく検証対象としていましたが、結局この要件を定めたことで断念しています。

ポップインアラジンで有線入力する場合、ワイヤレスユニットを使うことでこれを実現できると謳っていますが、無線で映像を出力する以上遅延は避けられず、ゲームをする場合には致命的になると考えました。

もしゲームをつなぐなどの用途がない場合には、こちらでも十分かなと思います。

 

1000ルーメン以上

ルーメンというのは、プロジェクターが搭載する光源が放つ光量の尺度となります。

現在利用しているモバイルプロジェクターでは200ルーメンで、日中での利用用途には性能不十分でした。

正直1000ルーメン以上というのもえいやで決めているところなので、考えていた要件の中で定量的になっているように見えつつ、一番はっきりしていなかった部分です。

 

スピーカー機能搭載

スピーカーを別で用意するとごちゃつくので・・・

 

単焦点ではないプロジェクター

壁とプロジェクターの距離が超みじかくても出力ができる単焦点プロジェクターというのも気になるところでしたが、我が家の場合にはレイアウト上見送りました。

また、小さい子もいるので、あまり触られる場所に置きたくないということもあります。

 

普段使いできるように予算はケチらず

ちょっと要件とは違いますが、「ガンガン行こうぜ」の心意気を持とうと決めていました。購入後の感想ですが、起動時間、画面補正機能、スピーカー機能など、購入して初めてわかる良さがありましたので、この心意気で購入してみてよかったと思います。

 

なお、上記の条件で検索をすると、BenQが出しているやつも選択肢に入ってくるのですが、すでに保持しているプロジェクターのメーカーで個人的に信頼しているAnkerのものを今回も購入してみようと思いました。

 

本体とリモコンの画像

本体とリモコンの画像はこんな感じ。

本体での操作もできるようになっていますが、リモコンでの操作が主です。

大きさは、奥行き26.3 x 横幅16.5 x 高さ21.8 cm。

届くまで私もピンとこなかったのですが、最近はやりのカラーボックス一段分にぴったり二つ入る収納。あれに超絶サイズが近いです。

 

 

購入しての感想

100インチ相当のテレビを、超高音質で楽しめる環境を手に入れました。最高です。

超大画面を日常的に利用できる感動ったら、子供の頃の自分に見せてあげたいです。これを当たり前に享受できる息子らが羨ましい。80インチ相当のテレビを購入(100インチ相当は家庭用で流通せず)した場合、100万円くらいはかかるらしいので、超お得感もあります。

プロジェクターの画面は写真で撮っても再現度が低いので参考の画像紹介となるのですが、カーテンを開けても全然気にならない画質です。

むしろ輝度が高すぎるので使用場面によって輝度を下げるくらいでちょうどいい感じ。

晴れの日にカーテンを開け放ち、かつ部屋の電気をつけた場合の投影映像は以下の通りです(100が100%とした場合)。

これが、200ルーメンだと、以下のように全く見えなくなります。

なお、遮光カーテンをしたり、電気をオフにするだけでも、十分明るく、輝度50%でも画質を気にしなければ大丈夫そうです。

超地味だけど、HDMI連動機能が良い

レコーダー、セットトップボックスやゲーム機からのHDMI入力に対応しているのはもちろん、TV同様に電源連動機能まで搭載しているというのは嬉しい誤算でした。

投影する際には、付属ドングルから映像を出力するモード(システム上の表示:Android TV)と、外部入力するHDMIから出力するモード(システム上の表示:HDMI)とありリモコンのボタンから切り替え可能です。

例えば、使い方として、以下のように自動で入力信号を検知して表示してくれるので便利です。

  1. プロジェクターモードのまま利用終了
  2. ゲーム機の電源をONにすると、電源連動してプロジェクター側もHDMIモードとして起動。
  3. そのまま大画面ゲーム!!

普段使いする時にリモコンを二つ使い分けるのは非常に手間だと思っていましたので、ここは感動ポイントです。機器によっては電源連動はするけど入力は切り替わらない、くらいのイケてない仕様もあり得たかと思いますので・・・

各種詳細設定やオートフォーカス機能がCapsuleⅡと比べて段違い

さすがハイエンド筐体ということもあり、CapsuleⅡと比べて設定できる機能が段違いでした。

静音性

デスクトップPCくらいの稼働音があります。これも表現が難しいですね・・・

映像視聴中:全く気にならず

本体に耳を寄せて聞く:ファンの稼働音が聴こえる

皆が寝静まった夜:あ、起動しているんだな・・・と同じ空間にいるとわかる

ちなみに、電源をオフ(スタンバイモード)にして1時間放っておくと完全に電源が切れ(シャットダウンモード)、無音になります。

ゲームモード搭載

プロジェクターで投影してゲームをする場合、投影への遅延が気になるところ。

ゲームモードが搭載されており、低遅延での投影が可能。

スマッシュブラザーズなどで試してみましたが、全く気になるレベルではありません。

ただし、上記のモードにせず、台形補正をガッツリかけた状態だと、かなりの遅延を感じました。

ここは購入時に注意が必要かと思いました。

解像度がよく、家庭内プレゼン用端末として利用可能

解像度が高いため、Macから画面ミラーリングした場合でも文字を視認できます。

全然購入前には考えていませんでしたが、旅行に行く場所や、資料を閲覧したりするときなどに活用できそうです。

Udemyの講座を投影したりすると大学生に戻った感じがしてより講義に集中できます(これは嘘)。

 

購入後に感じたちょっと気になること

上述のように非常に満足機器なのですが、若干気になる点がありましたので、検討中の方向けに記載しておきます。

HDMI入力が一つしかない

HDMI入力は1つしかついていません。これくらいの値段であれば、二つくらいあってもいいように感じました。

複数機器ある方は、都度ケーブルを差し替えるかHDMIセレクターを購入することになります。私はセレクターを利用しています。

 

思ったより大きかった

元々のモバイルプロジェクターが小さかったこともありますが、思ったよりも存在感を感じました。気になる方は、事前に確認しておくほうが良いかもしれません。

排熱が思ったよりすごい

筐体内の正面左から右に空気が流れるようになっています。右側に手を当てると、ノートパソコン並みの熱を感じます。チョコレートは多分溶けます。

リモコンの切り替えスイッチのメニューでの操作が難航

これは多分バグだと思いますが、入力切替メニュー?(HDMI入力を切り替える際の操作をするときのメニュー)でリモコンが反応しない時があります。

他メニューの操作時にはリモコン操作に問題なく、本体のボタンやスマホのアプリでは問題なく操作可能です。こちらは今後のリモコンのファームウェアアップデートなどで改善されることを祈ります。

夜見るには輝度が高すぎるので手動調整が必要

わがままな要望ですが、日中見れるくらいの明るさだと、夜中みるには明るすぎますので手動で調整が必要です。夜映画をワンルームで観る、くらいの用途だとむしろルーメン低めのほうが使い勝手いいかも・・・

 

あとがき

プロジェクターを前提とした視聴環境を整えるのは多少工夫が入りますが、実現できると非常に快適です。この記事がみなさんの一助になれば幸いです。